このブログはトミーウォーカーのPBW「サイキックハーツ」内に存在するキャラクター「荷福和奈」の設定などを置くブログです。 キャラのブログ等がお嫌いな方はお帰りください。
2014/05/26 (Mon)
団子の神様は、がんばったんだよ!
なれない運動競技に、びくびくしてたら即座に狙い撃ち。
でも、なんだろ。思いのほかかっこよい姿が見れたななんて思ってたら
びしょぬれになった。
もう、集中砲火。ゼッケン切れても止まらないし!
そんな感じでくたくたになって、見れば確かに体操服の下が透けている。
「もー…」
みょーん、と白い体操着が張り付かないように前面を前にひっぱる。
くびれはあるが、谷間がない。
そんな自分がちょっぴりせつない。
(やっぱりもうちょっと、あったほうがいいよねぇ)
そんなのを悩みながら、クラスメイトたちに背中向けて。自分のジャージを取りに行くべくとぼとぼしていると。
向こうで七瀬くんと何事か言い合っていた「彼」が来る。なんだかジャージを脱ぎながら。
ぽかんとしてみていたら、そのままそれを差し出された。
「……これ、上に着とけ」
「…ありがと」
思わず受け取ったら、そのままくるり背中を向けて戻ってく。
(何よ、これ濡れてるじゃん)
ジャージは水を含んでて重い。でも、あったかい。
着てみれば。身長差20センチ近いから。手は指先しか出ないし。裾なんか思いっきりお尻隠れるし。でも
(何で、好きな人のものって…こんな特別なの?)
濡れたジャージのくせに、ずるい。
着てみて、その大きさに。残った体温に。自分のとは違う匂いに。
そんなのひとつひとつにドキドキとかずるすぎる。なんだ、私がへんみたい。バカみたい。
(どうしよう。すごくうれしい)
走り出す。
耳まで顔が赤いと思ったから、次の競技が終わるまで。第七放送室の片隅で隠れてようと思った。
今、誰かに顔を見られたら、舌かんで死ぬ。
* * *
―――終了後。
とりあえず、普通の顔ができる程度にまで回復したので。
そのへんで競技を見ていた玲たんの首根っこを引っつかむ。
「はーい、クラスに戻るよー」
「ちょ…つぎ、次の組が…!」
問答無用でずりずりひっぱってゆく。高校生男子を引きずれる腕力って、灼滅者は素敵よね。
「ジャージは、洗って返すから」
まだ着てる。さすがに腕まくりはしないとだけど。上下の色がちぐはぐでかっこ悪いけど。
「べつに洗わなくても気にしねーけど」
もはや引きずられなれた玲たんが答える。いいの、私がするのよ。
ていうか、もうちょっと着てたいんだもん。…とか、絶対口にしない。恥ずかしい。
「あと、フォークダンスも参加ね」
「なんで決定なんだよ。フォークダンスって非リア充が行ったら女の子に嫌がられて、あぶれて男同士で組んで切なくなるヤツだろ?」
「切なくならない!私が相手するし!」
高校最後なんだから、思い出作り!と強引に決定した。
なんだかんだといっても、拒絶はしないから…優しいなって思うのよね。あぁ、なんかクラスメイトたちがニヤニヤ見ている……。
…なんで気がつかないかな、このニブチン。
引きずりながらため息をついた。
団子の神様は、がんばったんだよ!
なれない運動競技に、びくびくしてたら即座に狙い撃ち。
でも、なんだろ。思いのほかかっこよい姿が見れたななんて思ってたら
びしょぬれになった。
もう、集中砲火。ゼッケン切れても止まらないし!
そんな感じでくたくたになって、見れば確かに体操服の下が透けている。
「もー…」
みょーん、と白い体操着が張り付かないように前面を前にひっぱる。
くびれはあるが、谷間がない。
そんな自分がちょっぴりせつない。
(やっぱりもうちょっと、あったほうがいいよねぇ)
そんなのを悩みながら、クラスメイトたちに背中向けて。自分のジャージを取りに行くべくとぼとぼしていると。
向こうで七瀬くんと何事か言い合っていた「彼」が来る。なんだかジャージを脱ぎながら。
ぽかんとしてみていたら、そのままそれを差し出された。
「……これ、上に着とけ」
「…ありがと」
思わず受け取ったら、そのままくるり背中を向けて戻ってく。
(何よ、これ濡れてるじゃん)
ジャージは水を含んでて重い。でも、あったかい。
着てみれば。身長差20センチ近いから。手は指先しか出ないし。裾なんか思いっきりお尻隠れるし。でも
(何で、好きな人のものって…こんな特別なの?)
濡れたジャージのくせに、ずるい。
着てみて、その大きさに。残った体温に。自分のとは違う匂いに。
そんなのひとつひとつにドキドキとかずるすぎる。なんだ、私がへんみたい。バカみたい。
(どうしよう。すごくうれしい)
走り出す。
耳まで顔が赤いと思ったから、次の競技が終わるまで。第七放送室の片隅で隠れてようと思った。
今、誰かに顔を見られたら、舌かんで死ぬ。
* * *
―――終了後。
とりあえず、普通の顔ができる程度にまで回復したので。
そのへんで競技を見ていた玲たんの首根っこを引っつかむ。
「はーい、クラスに戻るよー」
「ちょ…つぎ、次の組が…!」
問答無用でずりずりひっぱってゆく。高校生男子を引きずれる腕力って、灼滅者は素敵よね。
「ジャージは、洗って返すから」
まだ着てる。さすがに腕まくりはしないとだけど。上下の色がちぐはぐでかっこ悪いけど。
「べつに洗わなくても気にしねーけど」
もはや引きずられなれた玲たんが答える。いいの、私がするのよ。
ていうか、もうちょっと着てたいんだもん。…とか、絶対口にしない。恥ずかしい。
「あと、フォークダンスも参加ね」
「なんで決定なんだよ。フォークダンスって非リア充が行ったら女の子に嫌がられて、あぶれて男同士で組んで切なくなるヤツだろ?」
「切なくならない!私が相手するし!」
高校最後なんだから、思い出作り!と強引に決定した。
なんだかんだといっても、拒絶はしないから…優しいなって思うのよね。あぁ、なんかクラスメイトたちがニヤニヤ見ている……。
…なんで気がつかないかな、このニブチン。
引きずりながらため息をついた。
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なりきりやそういった類が嫌いな方は、お戻りください。
あと此処にあるイラストは、株式会社トミーウォーカーの運営する『サイキックハーツ』の世界観を基に、作成されたものです。
イラストの使用権は作品を発注したPLに、著作権は各絵師様に、全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。
(雪片・羽衣(朱音の巫・d03814)は同背後です)
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